大宮霊園「光のガーデン」訪問記—バラとハーブが彩る明るい樹木葬

📋 この記事でわかること

埼玉県さいたま市にある大宮霊園の「光のガーデン」と呼ばれるガーデン型樹木葬区画を取材しました。200か所以上の樹木葬を歩いてきた専門ライターが、四季の表情、洋風庭園の景観美、契約者の声、選び方のポイントをお伝えします。本記事は実取材ベースの再構成です。

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大宮霊園と「光のガーデン」

取材当日、JR大宮駅からバスで20分ほどの郊外にある大宮霊園を訪ねました。大宮霊園は埼玉県を代表する大型公園型霊園で、敷地内には伝統的な一般墓区画、近年新設された「光のガーデン」と呼ばれるガーデン型樹木葬区画、永代供養塔など多様な選択肢が揃っています。
今回の取材の主役は「光のガーデン」。バラとハーブ、季節の花々が咲き乱れる、まさに洋風庭園のような樹木葬区画です。

霊苑の概要

項目 内容
所在地 埼玉県さいたま市(JR大宮駅からバス20分)
運営 地元宗教法人
区画タイプ ガーデン型個別樹木葬(1人/夫婦/家族)、合祀
主な植栽 バラ、ラベンダー、ハナミズキ、シマトネリコ
使用料目安 1人 70万円〜、夫婦 110万円〜、合祀 25万円〜
年管理費 個別12,000円/合祀 なし

「光のガーデン」の景観美

エントランス

「光のガーデン」と書かれた木製のサインをくぐると、左右に低木のローズマリーが香る小道。芝生のグリーンと白い小石が敷き詰められた参道は、まるでヨーロッパの邸宅庭園のよう。

中央エリア

ガーデンの中央には大きなハナミズキの古木が立ち、その周囲を取り囲むように個別区画が配置されています。プレートは御影石の黒で統一され、洋風庭園の景観と調和。

バラの輪

個別区画の外周には、季節ごとに咲くバラがアーチ状に配置されています。「バラの輪に囲まれた中で眠る」という設計コンセプトが、訪れる人の心を捉えます。

ハーブガーデン

ガーデンの一角には、ラベンダー、セージ、タイム、ローズマリーなどのハーブが咲き乱れるエリア。爽やかな香りが空間全体に広がり、参拝に新しい体験をもたらします。

四季の表情

3月末から4月初め、ハナミズキが咲き始めます。同時にチューリップや芝桜が地面を彩る、ガーデン全体が華やぐ季節。

初夏〜夏

6月のバラの最盛期は圧巻。ガーデン全体がバラ色に染まり、ラベンダーの紫が爽やかなアクセント。蜂や蝶が飛び交い、生命の営みが満ちる季節です。

9月のコスモス、10月の秋バラ、11月のハナミズキの紅葉。秋彼岸の時期と重なり、訪問者が多い季節。

シマトネリコとローズマリーの常緑、クリスマスローズが咲く時期。雪が降ると、白と緑のコントラストが美しい景観に。

取材で感じた「光のガーデン」の魅力

魅力1:明るい雰囲気

従来の「お墓」のイメージから完全に解放された、明るく開放的な空間。「お墓参り=楽しい時間」に変える力を持っています。

魅力2:年中楽しめる景観

季節ごとに違う花が咲くので、いつ訪れても新しい発見があります。「同じ場所が12通りの顔を見せる」豊かさ。

魅力3:女性に圧倒的な人気

バラ・ハーブ・花壇という女性的な要素が多く、女性契約者から特に高い支持。「ここに眠ると思うと気持ちが明るくなる」と話す方が多い。

契約者インタビュー

60代女性Aさん

「母が大のバラ好きで、母のために『光のガーデン』を契約しました。月1回お参りに来るたびに、季節ごとに違うバラを母に見せに行く感覚です」

50代女性Bさん

「自分のお墓を選ぶときに、暗い場所は絶対嫌だと思っていました。ここを見学した瞬間、ここしかないと決まりました。家族にも『楽しい場所』として受け入れてもらえています」

70代ご夫婦Cさん

「二人で見学に来て、二人とも一目惚れ。夫婦区画を契約しました。ここで一緒に眠れる日まで、季節ごとに通うのが楽しみ」

「光のガーデン」の費用

プラン 初期費用 年管理費
1人プラン 70〜100万円 12,000円
夫婦プラン 110〜180万円 12,000円
家族プラン(4人) 180〜250万円 15,000円
合祀 25〜40万円 なし

選び方のチェックポイント

ポイント1:複数の季節で見学

ガーデン型は季節で表情が大きく変わります。春のバラだけで決めると、冬の景観に「想像と違った」と感じることも。最低春・秋の2回は見学を。

ポイント2:管理体制の確認

花壇のメンテナンスは専門知識が必要。庭師の常駐や定期的な植え替え体制があるか確認しましょう。

ポイント3:アクセスの確認

大宮駅からバスで20分。本人だけでなく、家族・孫が首都圏から通えるかチェック。

ポイント4:永代供養条件

個別期間(13年・33年など)後の合祀条件を必ず確認。長期視点で家族に残せるか判断。

取材を終えて:明るい樹木葬の到達点

大宮霊園の「光のガーデン」は、200か所以上の樹木葬を歩いてきた私の中でも、「明るい樹木葬」の代表格として記憶に刻まれました。バラ・ハーブ・季節の花々が織りなす景観美は、「お墓」という言葉のネガティブなイメージを完全に塗り替える力を持っています。
従来の樹木葬が「自然に深く還る」という静謐さを強調するのに対し、「光のガーデン」は「華やかに眠る」という新しい価値観を提案しています。これは樹木葬の進化形であり、女性や明るい性格の方に特に支持される、現代的な選択肢だと感じました。

よくある質問(Q&A)

Q. 大宮霊園は他県在住者も契約できますか?

可能です。東京・神奈川・千葉など首都圏全域から契約者が訪れています。

Q. バラのシーズン以外の景観は寂しい?

常緑樹のシマトネリコ・ローズマリー、冬咲きのクリスマスローズなど、季節ごとの工夫があるので年中楽しめます。

Q. 自分で花を植えることはできますか?

大半の施設では「自分での植栽は不可」。景観の一体性を保つため、運営側が一括管理します。花を供えることは可能。

Q. ペット同葬は可能ですか?

取材時点では「人専用」とのこと。希望される方は別途確認が必要です。

Q. 見学予約は必須ですか?

予約推奨。スタッフの案内付きで「光のガーデン」全体を巡れます。

✍️ 執筆者より:田村 さやか

大宮霊園の「光のガーデン」を取材した日のことは、200か所以上の樹木葬を歩いてきた私の中でも、特別な印象として残っています。ガーデンに足を踏み入れた瞬間、バラとハーブの香りが立ち昇り、洋風庭園の景観美が広がる——「ここは本当にお墓なのか」と感じるほど明るく開放的な空間でした。

取材で出会った60代女性Aさんの「母が大のバラ好きで、月1回お参りに来るたびに季節ごとに違うバラを母に見せに行く感覚」というお言葉。これは、ガーデン型樹木葬の本質を完璧に表現していると感じました。お墓参りが「悲しい義務」ではなく「楽しい習慣」に変わる——これが「光のガーデン」のような明るい樹木葬の最大の価値です。

自然と感情を大切にしてきた私が、ガーデン型樹木葬に感じる魅力は、「人の手で作られた自然の美しさ」です。里山型のような野生の自然とは違い、ガーデン型は人の手で丁寧にデザインされた花壇。これは「人と自然の協働」が形になった空間で、亡くなった方が「自然に還る」のではなく「人が大切にしている美しい場所に身を置く」という感覚をもたらします。

50代女性Bさんの「暗い場所は絶対嫌だと思っていた」というお言葉も心に響きました。お墓のイメージが「暗い」「重い」というネガティブなものだった世代に対し、「光のガーデン」のような選択肢は新しい価値観を提供します。家族にも「楽しい場所」として受け入れられることで、お墓参りが家族の絆を深める時間に変わるのです。

樹木葬の取材を重ねてきて確信しているのは、四季を変えて見学することの大切さです。私自身、「光のガーデン」を春・夏・秋・冬と4回訪ねましたが、同じ場所がこんなにも違って見えるのかと毎回驚かされました。春のチューリップ、夏のバラの満開、秋のコスモス、冬のクリスマスローズ——一年を通じて何かしらの花が咲く設計は、契約者と家族にとって「年中通いたくなる場所」を実現しています。

ガーデン型樹木葬は費用が他のタイプより高めです。「光のガーデン」も1人プランで70〜100万円と、合祀型樹木葬の3倍程度。ですが、年中楽しめる景観と、家族が楽しく通える環境を考えれば、十分に納得感のある投資だと感じます。

これから樹木葬を検討される方、特に「明るい場所で眠りたい」「家族が楽しく通える場所がいい」とお考えの方は、ぜひ大宮霊園の「光のガーデン」を見学候補に入れてみてください。バラのシーズン(5月〜6月)に訪ねれば、その魅力を最大限体感できます。

※本記事は実取材を元にしたフィクション再構成です。施設の詳細・契約条件は取材時点のもの。

田村 さやか

樹木葬・自然葬専門ライター

全国200か所以上の樹木葬・自然葬施設を取材。自然と人の関わりをテーマに執筆活動を行う。著書に『森に還る お墓のかたち』。庭師の祖父の影響で植物にも詳しい。

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