永代供養

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永代供養とは

永代供養とは、寺院や霊園が遺族に代わって永代にわたり遺骨を管理・供養する仕組みのことで、現代日本で最も注目されているお墓の選択肢の一つです。「永代」という言葉は「永遠」ではなく、各施設が定める期間(13回忌、33回忌、50回忌など)を意味するのが一般的で、運営主体が存続する限り供養が続けられます。少子高齢化・核家族化により後継者問題が深刻化する中、子どもに負担をかけたくない・継承者がいない方々の最適解として、新規購入者の半数以上が永代供養を選ぶ霊園も登場しています。

永代供養の主な形態と種類

永代供養の主な形態と種類は次のとおりです。①個別永代供養墓:契約者ごとに専用の墓所を持ち、一定期間(13回忌〜33回忌)後に合祀されるタイプ。最も人気で30〜80万円が中心。②合祀型永代供養墓:契約と同時に他の方の遺骨と合祀される最も低価格な形態。5〜30万円。③納骨堂タイプ:屋内の個別区画に骨壺を安置するタイプ。30〜150万円。④樹木葬タイプ:樹木の下に個別または合祀で埋葬。樹木葬と永代供養の組み合わせは現代の主流。⑤本山納骨:宗派の総本山に納骨する伝統的な永代供養。3〜30万円程度で、信仰心の篤い方に選ばれる。

永代供養に含まれるサービスと費用相場

永代供養に含まれるサービスと費用相場は次のとおりです。①永代使用料:契約時の一時金。5〜200万円と施設・タイプにより大きな幅。②年間管理費:永代供養なら不要〜10,000円。一般墓の年間2万円と比べて軽い。③合同法要:年に数回、お盆お彼岸・命日近辺に住職または僧侶が読経。多くの施設で永代使用料に含まれる。④個別法要のオプション:希望すれば別途お布施で個別の法要を依頼可能。⑤永代使用料の総額イメージ:合祀5〜30万円、個別期間付き30〜100万円、永久個別100〜200万円。⑥追加納骨費用:夫婦・家族の追加納骨は契約時に確認、別料金の場合あり。

永代供養を選ぶ際の重要ポイント

永代供養を選ぶ際の重要ポイントは次のとおりです。①個別期間の長さ:13回忌・33回忌・50回忌など、いつ合祀されるかを確認、心情面に直結。②運営主体の継続性:寺院・公益財団法人・株式会社の財務状況を確認、永代の安心感に直結。③宗教・宗派の取り扱い:宗教自由のところが多いが、寺院運営は要確認。④合祀後の取り扱い:合祀されると遺骨を取り出せないことを家族で合意。⑤供養の頻度と内容:年何回の合同法要があるか、内容はどうか。⑥契約解除時の取り扱い:途中解約での返金条件、改葬時の手続き。⑦家族の合意:「子に迷惑をかけない」と決断する前に、子どもや配偶者の気持ちも聞く。

永代供養を選ぶ方の多くが「子どもに迷惑をかけたくない」とおっしゃいます。気持ちはとても分かります。けれど、私が500件以上の取材で出会ったご遺族の声から伝えたいのは、「お墓の管理は迷惑じゃない」と感じる子どもも多いということです。「親のお墓があるから定期的に帰省する習慣ができた」「お墓参りが家族の絆を再確認する時間になっている」という声も少なくありません。永代供養は素晴らしい選択肢ですが、「迷惑をかけたくない」という思いだけで決めず、一度家族で対話してみてほしい。場合によっては子どもの方が「一般墓を継ぎたい」と言うかもしれない。逆に「永代供養にしてくれてありがとう」と言うかもしれない。対話してから決めた方は、その後の心の納得感がまったく違います。

— お墓さがし.jp 編集長 / 中村 千鶴

✍️ 執筆:中村 千鶴 / お墓さがし.jp 編集長|元新聞社生活文化部記者→ライフエンディング業界専門誌編集デスク

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