改葬許可証とは
改葬許可証とは、すでに墓地に納められている遺骨を別の墓地に移すための法的な許可書で、墓地埋葬法第5条により発行が義務付けられている重要書類です。改葬(お墓のお引越し)を行う際、現在の墓地がある市区町村の長から発行を受ける必要があり、これがないと新しい墓地での納骨ができません。少子高齢化と都市集中化により改葬件数は年々増加し、年間13万件を超えるとされ、改葬許可証は現代日本において重要性が高まっている書類です。
改葬許可証の発行手続き
改葬許可証の発行手続きは次のとおりです。①改葬許可申請書:現在の墓地のある市区町村役場で取得、または役場ウェブサイトからダウンロード。②埋蔵証明書:現墓地の管理者(寺院または霊園)が発行、現在の墓地に遺骨があることを証明。③受入証明書:新しい墓地の管理者が発行、新墓地での受入を証明。④故人との続柄:申請者と故人の関係を証明、戸籍謄本または住民票が必要な場合あり。⑤申請手数料:無料〜300円(自治体により異なる)。⑥必要日数:申請から発行まで数日〜2週間。⑦複数の遺骨:一度に複数遺骨の改葬が可能、複数の埋蔵証明書が必要。⑧申請者:故人の祭祀承継者または近親者。
改葬許可証の使い方と注意点
改葬許可証の使い方と注意点は次のとおりです。①現墓地での閉眼供養:許可証発行後、現墓地で閉眼供養(魂抜き)の法要、お布施3〜10万円。②墓石撤去:石材店による撤去、30〜100万円、許可証は石材店にも提示。③遺骨の取出し:石材店または霊園が対応、別途費用1〜3万円。④遺骨の移送:自家用車・郵送・葬儀社で新墓地まで運搬。⑤新墓地での納骨:改葬許可証を新墓地管理者に提出、納骨。⑥保管:納骨後も改葬許可証を保管推奨、再改葬時に必要。⑦紛失時:再発行は困難、現墓地が既に撤去されている場合は特に問題。⑧分骨改葬:複数の墓地への分骨改葬には複数の許可証が必要。
改葬許可証取得のポイント
改葬許可証取得のポイントは次のとおりです。①新墓地の決定が先:受入証明書が必要なため、新墓地の契約完了が前提。②寺院との対話:埋蔵証明書を発行してもらうため、現墓地の寺院・霊園と早めに相談、特に寺院墓地は離檀問題も同時に。③自治体ごとの差異:申請書様式・必要書類が市区町村で異なる、事前確認必須。④遠方の場合:現墓地が遠方の場合、郵送申請が可能か確認、または現地訪問。⑤行政書士・代行業者:複雑なケースや遠方の場合、代行サービスを利用、5〜10万円。⑥スケジュール:許可証取得から納骨完了まで2〜3ヶ月見込む。⑦書類のコピー:申請前に申請書・添付書類のコピーを取って保管。⑧家族の合意:改葬は家族・親族の合意が大前提、許可証取得前に対話を。
— お墓さがし.jp 編集長 / 中村 千鶴